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[gentoojp-docs 641] GentooJP 翻訳ポリシーというか翻訳者の責任範囲



最近、翻訳を始めたばかりの武田です。

GentooJPのトップページにあるサイドメニューのリンクから、
GentooJPドキュメント、翻訳プロジェクト、
ドキュメントプロジェクト、GWN翻訳プロジェクト
をすべてもう一度読み直してみたのですが、
いまいち分からないので教えてください。
(長文失礼)

GentooJPで翻訳する際のポリシーというか、責任範囲についてです。

[翻訳する上で、前提だと私が思うこと]
翻訳されたドキュメントの内容について、
翻訳者は、原文と"文意"に相違ないことを保証し、責任を持つ。
(最低限、これだけは守るようなつもりでやっています。)

で、以下の3点が疑問です。

#1.原文をそのまま訳したのでは、意味が分かりにくい、
あるいは、誤解を招きかねない場合、適宜言葉を補ったり、削除しても良いか?

# これはちょっといい例が見つからないのですが、
# 忠実に訳して、固い日本語になるよりも、
# 文意の大筋が変わらなければ、意訳してもよいか?ということが言いたいです。
# 意訳だと、Gentooとして伝えたいニュアンスが
# 伝わらなくなる可能性もでてきますので、その辺は、査読でダメ出しでしょうか?

例えば、openMosix and diskless nodeのl.495に
<p>
There is only one configuration file you will have to edit before starting
the
DHCP server.  This file should be stored in <path>/etc/dhcp</path> and called
<path>dhcpd.conf</path>.  Copy and edit the provided sample file by typing:
</p>
という文があるのですが、最後のprovided sample fileのprovidedは、
"Gentooが提供している"設定ファイルという意味です。
(dhcpの設定ファイルのサンプルはISCからは提供されていないし、
 portageのfilesに登録されているのは確認済みです。)
この、"Gentooが提供している"という言葉をわざわざ訳文に出すか出さないか。
訳文に含めなくても、文章としては成り立ちますが、
「Gentooとしての成果を強調する」なら訳文に含めた方が良い気もします。
また、あまり"Gentoo"が"Gentoo"がっていうのを前面に出すと、
やらしい文章になる気もします(現在、私はそれが嫌で訳には出さない方針)。
英語だと何気なく書かれているんですが、忠実に翻訳して、
"提供されているサンプルファイル"としたのでは、
この突然出てきた"提供されている"という言葉に対して違和感がないですか?
(実際には、コピーと編集のやり方のコマンドがその次に書かれているので、
 大した問題でもないのですが。)

#2.原文に明らかに誤りがある、あるいは間違いではないが、
   技術的には不適切と思われる記述がある場合はどうするか?

例:明らかに間違いな例として、openMosix and Diskless Nodes l.220
カーネルにパッチを当てて、カーネル組み込み(built-in)で再コンパイルするよう
指示があって、その流れで下記の文章がでてくるのですが、
--snip--
<pre caption="Recompiling the master's kernel and modules">
# <i>make clean dep modules</i>
# <i>make install modules_install</i>
</pre>

<p>
Now that the new bzImage has been copied into your boot directory all you
will
have to do is make sure that the bootloader uses this image, and then reboot
the system in order to load these new options.
</p>
--snip--
# make clean dep modules
というコマンドでは明らかに、新しいbzImageはビルドされません。
# make clean dep bzImage modules
とすべきです。

#3.翻訳者は、原文の内容に関して、どこまで確認するのか?
  また、どこまで技術的に精通する必要があるか?
これは、#2.とも関連しているのですが、
多くのドキュメントの場合、その分野の初心者にも分かりやすいように
コマンドの実行手順や、実行結果が載せられていると思います。
翻訳者は、実際にそのすべてを実行してみて、
期待した結果が得られるのかどうか確認すべきでしょうか?
いや、本来はそうすべきでしょうが、
これを翻訳という作業の範囲に含め、強制するとなると、
翻訳者の負担が一気に増大する気がしますし、
モノによっては環境をそろえられない等の理由から、
2週間とい短期間では、検証を終えられないという結果になりかねません。

GentooJPの慣例というか、現行の方針はどうでしょうか?

Thanks,
-- 
TAKEDA hiroyuki
<diapar@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>