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[gentoojp-docs 642] Re: GentooJP 翻訳ポ リシーというか翻訳者の責任範囲
- Subject: [gentoojp-docs 642] Re: GentooJP 翻訳ポ リシーというか翻訳者の責任範囲
- From: "Masatomo Nakano" <nakano@xxxxxxxxxx>
- Date: Tue, 18 Nov 2003 04:06:58 +0000
- References: <[email protected]>
中野です
こんにちは。
> [翻訳する上で、前提だと私が思うこと]
> 翻訳されたドキュメントの内容について、
> 翻訳者は、原文と"文意"に相違ないことを保証し、責任を持つ。
> (最低限、これだけは守るようなつもりでやっています。)
その通りだと思います。
> #1.原文をそのまま訳したのでは、意味が分かりにくい、
> あるいは、誤解を招きかねない場合、適宜言葉を補ったり、削除しても良いか?
>
> # これはちょっといい例が見つからないのですが、
> # 忠実に訳して、固い日本語になるよりも、
> # 文意の大筋が変わらなければ、意訳してもよいか?ということが言いたいです。
> # 意訳だと、Gentooとして伝えたいニュアンスが
> # 伝わらなくなる可能性もでてきますので、その辺は、査読でダメ出しでしょうか?
必要ならば意訳でいいと思います。
> 例えば、openMosix and diskless nodeのl.495に
> <p>
> There is only one configuration file you will have to edit before starting
> the
> DHCP server. This file should be stored in <path>/etc/dhcp</path> and called
> <path>dhcpd.conf</path>. Copy and edit the provided sample file by typing:
> </p>
> という文があるのですが、最後のprovided sample fileのprovidedは、
> "Gentooが提供している"設定ファイルという意味です。
> (dhcpの設定ファイルのサンプルはISCからは提供されていないし、
> portageのfilesに登録されているのは確認済みです。)
> この、"Gentooが提供している"という言葉をわざわざ訳文に出すか出さないか。
> 訳文に含めなくても、文章としては成り立ちますが、
> 「Gentooとしての成果を強調する」なら訳文に含めた方が良い気もします。
> また、あまり"Gentoo"が"Gentoo"がっていうのを前面に出すと、
> やらしい文章になる気もします(現在、私はそれが嫌で訳には出さない方針)。
> 英語だと何気なく書かれているんですが、忠実に翻訳して、
> "提供されているサンプルファイル"としたのでは、
> この突然出てきた"提供されている"という言葉に対して違和感がないですか?
> (実際には、コピーと編集のやり方のコマンドがその次に書かれているので、
> 大した問題でもないのですが。)
うーん、難しいですね。
私、査読とか偉そうなことやってますけど、英語も日本語も苦手です(^^;
(その前後を見ていないので何ともわからないのですが)
この場合はtheを「その」と訳してしまうとか、方法はあるような気もします
が、補うのも可だと思います。ただ補い過ぎるのはあれなので、そうなってし
まった場合は「訳注」とい形で翻訳者の言葉で別枠で書いています。
その辺の判断は翻訳者任せです。ただ査読で変に感じたら指摘しますけど。
> #2.原文に明らかに誤りがある、あるいは間違いではないが、
> 技術的には不適切と思われる記述がある場合はどうするか?
これは本文はそのまま訳して「訳注」として書いておくのがいいと思います。
そして同時にbugs.gentoo.orgでドキュメントのバグの報告をすればベストだ
と思います。
> #3.翻訳者は、原文の内容に関して、どこまで確認するのか?
> また、どこまで技術的に精通する必要があるか?
> これは、#2.とも関連しているのですが、
> 多くのドキュメントの場合、その分野の初心者にも分かりやすいように
> コマンドの実行手順や、実行結果が載せられていると思います。
> 翻訳者は、実際にそのすべてを実行してみて、
> 期待した結果が得られるのかどうか確認すべきでしょうか?
> いや、本来はそうすべきでしょうが、
> これを翻訳という作業の範囲に含め、強制するとなると、
> 翻訳者の負担が一気に増大する気がしますし、
> モノによっては環境をそろえられない等の理由から、
> 2週間とい短期間では、検証を終えられないという結果になりかねません。
>
> GentooJPの慣例というか、現行の方針はどうでしょうか?
まず、2週間というのは目処なのでそんな気にしてもらわなくてもいいのです。
一番嫌なのは放置されてしまうことなので、期限を取り敢えず書いています。
で、確認はできたらした方がいいですけど、すべてを網羅してテストするのは
大変だと思うので、する必要ないと思います。
あくまで翻訳であって原文の検証ではないですから。
なんだかはっきりとしない回答で申しわけないです
まとめると、
原文の内容が読んだ人に伝わるように翻訳する。その際に直訳でわかりづらい
と感じたら、意訳(日本語らしい文に)する。そして、その他に気付いたことは
訳注として本文とは別のところに記述する。もしできるなら不具合は本家
(bugs.gentoo.org)に報告する。
こんな感じだと思います。
わからないことあったらまた聞いてください。
では。
--
Masatomo Nakano
nakano@xxxxxxxxxx
http://www.madoro.org/nikki/